人形供養は感謝の気持ちを込めて
いらなくなったけど、ゴミとして捨てるのは気が引ける、祟られるのが心配だから供養してもらう、人形供養にはそんなネガティブなイメージが付きがちです。
昔から人形供養というものはあります。
それは捨てるための手段というより、人形との別れに際しての思い、今まで共に過ごしてきたことへの感謝をする行事であったといえるのです。
供養とは亡き人の冥福を祈って行うものです。
人形に対してもそれは同じこと。
古くから人形は遊び相手や飾りだけでなく、儀式としても使われてきました。
悪いものを人の代わりに受けてくれる、身代わりになってくれるという意味合いのものでもあったのです。
そのため針供養などと同じように、感謝の気持ちを持つことが大切です。
昔は人形といえば、紙、木、布など自然に帰る素材ばかりでしたが、昨今は様々な材質のものが使用されているため、自然環境に配慮して人形の魂を抜いた後、寺だけで焚き上げるのではなく、市などの協力の元で処理しているところが多いようです。